貸借対照表とは?貸借対照表を理解してカンタン複式簿記
貸借対照表とは、あなたの事業の経営成績や財務状態を明らかにするための書類です。バランスシートとも呼ばれていて、複式簿記に基づいて作成されており、決算書の一つでもあります。
複式簿記はクラウド会計ソフトにお任せできる時代になったので、あなたが想像している以上にカンタンに貸借対照表は作ることができてしまいます。何も考えずに帳簿だけをつけるなら問題はありませんが、戸惑いがちなのが【貸方】【借方】という言葉。
クラウド会計ソフトでマニュアル通りに経費を入力していれば、複式簿記で青色申告特別控除65万円を受けることも簡単にできてしまいます。ですが【貸方】【借方】ってナンジャラホイ??と意味がわからないままでは気持ち悪いですよね。
【貸方】【借方】といった用語が出てくると、記帳するときに「なんじゃこりゃ~!?」って混乱してしまいがちです。借り?貸し?なんでそうなるの?入金が借りになるって何!?誰に借りたの?とワケワカラン・・・そんなあなたに【貸方】【借方】ってなんだ?を解説しながら貸借対照表のことを解説していきますね!
貸借対照表の【貸方】【借方】ってなんだ?
複式簿記の記帳業務において、なんともややこしいのが【貸方】や【借方】という言葉たち。貸方と借方を毎回記入しなければなりませんが、それがどうして?ということがわかりにくい・・・借り?貸し?なんだいそれ?さっぱりわかりません(泣)
【貸方】と【借方】とは?入金をなぜ借りにするのか?借りたのは誰から?借りとか貸しという区切りがややこしい!ですが、この用語自体にはあまり意味はないんです。ぶっちゃけ【左側グループ】と【右側グループ】という区切りでもかまわないんです。それって具体的にはどういうことなのか?
複式簿記の記帳業務って、集計結果を最後に作成することになります。その作成された集計結果が【貸借対照表】と【損益計算書】なんです。【貸借対照表】は簿記の5要素「資産」「負債」「資本」「収益」「費用」の中から「資産」「負債」「資本」の3要素を集計したものなんです。
【損益計算書】は「収益」と「費用」とを集計したものなんです。この【貸借対照表】と【損益計算書】を用いることで、5要素が矛盾なく、しっかり帳尻あわせができているかを確認できるんです。
複式簿記というのは、日々の営業、事業活動を「資産」「負債」「資本」「収益」「費用」の5要素に振り分けながら帳簿に記帳していくものなんです。振り分けられて記帳されているからこそ、【貸借対照表】や【損益計算書】という集計表が作成できるのです。
貸方と借方を理解しよう!図解でカンタン【貸方】【借方】解説
貸借対照表と損益計算書の5要素「資産」「負債」「資本」「収益」「費用」というのが、それぞれプラスとマイナスの値を左に書くか?右に書くか?が決められています。左か右かということなので、きっちり2つのグループに分けられるようになっています。
【貸方】と【借方】というのは、左に書くか右に書くかというのを便宜上【貸方】と【借方】と呼んでいるだけなんです。たったそれだけのことなんです。「ん~まだなんとなく理解しづらいなぁ~」というあなたのために、図解でカンタンに解説していきますね!
簿記の5要素資産・負債・資本・収益・費用は、それぞれプラスの値を左側(借方)に書くか右側(貸方)に書くかが決まっています。
簿記の5要素は、必ず一つの仕訳ごとに、左右の要素もワンセットになるように仕組まれています。
上記のような形で要素ごとに「プラスだからこっちに記入」と法則通りに入れていけば、仕訳はそれだけで完了してしまいます。
5要素である「資産」「負債」「資本」「収益」「費用」のどこかに当てはめていくことで、貸方と借方が自動的に決まっていくものなんです。こうやって見ると貸借対照表が3要素である「資産」「負債」「資本」を集計して右と左で積み重ねただけとうことがわかりますよね。実はとてもシンプルな仕組みだったんですね。