減価償却とは?図解でわかる個人事業主とフリーランスの減価償却
減価償却とはなんでしょうか?通常の経費のように簡単に計上できない減価償却費。この減価償却は「難しいから覚えなくていいや」ではダメなんですね。確定申告の方法が青色申告であろうが白色申告であろうが、個人事業主やフリーランスにとっても避けて通れない道なのです。
減価償却とは「減った価値を償却する」という意味なんですが、なにがこの減価償却をややこしいものにしているのでしょうか?「言葉で説明されてもさっぱりわからん!」と嘆くあなたに、資産の一生のことも踏まえつつ図解でわかりやすく解説していきますね。
減価償却費とは?あなたの資産は毎年価値が減っていく
減価償却費のことは、個人事業主やフリーランスのあなたにとっても避けて通れない経費です。簡単に説明すると、経費とはあなたがお金を支払ってお仕事のために購入したものなわけです。そして税金というものは、あなたが儲かった分から持っていかれるわけです。
【売上ー経費=あなたの儲け】として、「あなたの儲け」から税金を計算してくれるわけです。基本的に経費で購入したものについては儲けではなく、仕事で儲けるために必要な「出費」なわけです。いくらなんでも、その出費まで合わせて税金を持っていかれては商売あがったりですよね?
しかし、「資産としての価値があるもの」については税金がかかります。ここでいう「資産としての価値があるもの」とは10万円以上するようなものと考えてください。
10万円未満は消耗品として通常の経費処理ができますが、ある程度高額な品や高級な品を経費で購入した場合は、通常の経費では処理できないのです。なぜなら、その高額な品には資産としての価値があるからです。
では、資産として価値があるものとはなんぞや?というあなたに具体例を。たとえば、わかりやすい資産として、あなたが仕事で使っているパソコンや車などです。このパソコンや車は経費で購入しているわけですが、同時に資産として手に入るものでもあります。
資産というのは、買ってからすぐ価値がゼロになるわけではありません。パソコンも車も買ってすぐ0円にはなりませんよね?ある程度価値は下がっていくものの、中古品としてはまだ売ることも可能なわけです。これらはすぐに消えてなくなるような消耗品ではなく、なんらかの価値や値打ちがある資産として扱うわけです。
資産は経費で一括償却することができません。なぜなら、まだ価値や値打ちがあるので、経費としての出費とは認めてもらえないのです。しかし、買ったばかりのパソコンや車も年月が経てば価値や値打ちも落ちていきます。中古車なんかも買ったばかりのときより、1年落ちや10年落ちの車として安くなっていきますよね?
資産は毎年価値が減っていきます。いつまでも買ったばかりのときの価値ではなく、ゆるやかにその価値を落としていくものです。パソコンなども仕事で使っているうちに価値が下がっていきますから、その減った価値分は経費として認められるわけです。
あなたの持っている資産の価値が減ることによって、減った分だけ使用済みの経費としてはじめて認められるのです。いわゆる減った価値を償却するということになります。それが【減価償却】というもので、毎年価値が減った分だけ経費として償却する費用を【減価償却費】というのです。
減価償却を図解で理解する!これが減価償却費の正体!